妊娠時の貧血

妊娠初期だけではなく継続的に葉酸の摂取を

妊婦に葉酸の摂取が必須とされている、一番の大きな理由は胎児の神経管閉鎖障害のリスクを軽減するためです。

 

神経管閉鎖障害が起こるのは、妊娠してから12週目ぐらいまでの細胞増殖が盛んに行なわれている時と言われているので、妊娠して3ヶ月目までの妊娠初期は、特に葉酸が必要とされる時期とされているのです。

 

そのため、妊娠初期を過ぎれば、わざわざ葉酸を摂取しなくても大丈夫、という間違った情報もあるため、妊婦さんの中には、この情報を信じて、葉酸サプリメントの摂取を止めてしまう方もいるようです。

 

しかし、葉酸の働きは、神経管閉鎖障害のリスクを減らすということだけではなく、DNAの生成にも関わっていますし、赤血球を合成するという働きも持っています。

 

遺伝情報を保持するDNAは、活性酸素などの影響でミスコピーされることもあります。このミスコピーは酵素によって分解され、新たに正しいコピーがされるのですが、この酵素の働きを促進するのが葉酸です。

 

また、血液は赤ちゃんへの栄養や酸素の運搬するものですから、妊娠中期から後期にかけてもたくさん必要ですし、それに、出産をする時には血液が大量に必要となります。

 

葉酸は、その血液の大半を占める赤血球を造るという重要な役割を持っているのです。DNAの正常な形成も、造血も、妊娠初期で終わりということはありません。

 

ですから、妊娠初期だけではなく、妊娠中期から後期にかけても、継続的に葉酸の摂取をする必要があるのです。ちなみに、葉酸には母乳を作るということにも関わっているので、授乳中も摂取をするようにしましょう。