妊娠時の貧血

鉄欠乏性貧血とは

貧血は、原因によっていろんな種類がありますが、貧血の約8割を占めるのが鉄欠乏性貧血です。

 

鉄欠乏性貧血とは、血液の多くの割合を占める、赤血球の主原料となっている鉄が不足することで発症する貧血で、鉄欠乏症貧血になると酸素が体内に十分に送られなくなり、特に、妊婦さんに起こりやすい貧血の一つと言われています。

 

血液の中にはいろんな成分が含まれていますが、その一つに赤血球というものがあり、赤血球の中にはヘモグロビンが含まれていて、これが体内に酸素を運ぶという役割を持っています。

 

ヘモグロビンは、酸素と結合するヘムと、グロビンというタンパク質が結合して出来ている物質で、このヘムを合成する働きを持っているのが鉄です。

 

一般的には、鉄は体内に約4g含まれていますが、その2/3がヘモグロビン鉄という割合になっていますが、体に含まれる鉄の出入りは、他の栄養素と違ってごくわずかです。

 

そのため、普通の状態であれば、出入りのバランスが崩れることはありませんが、妊娠など何らかの原因があると、出入りのバランスが崩れてしまい、鉄が出て行く割合の方が増えてしまうため鉄欠乏症が引き起こされます。

 

鉄が不足することでヘモグロビンがスムーズに生成されなくなり、赤血球1つあたりのヘモグロビンの量が減ってしまうことにより、赤血球の大きさが小さくなるため、貧血になってしまうのです。

 

生命活動を正常に維持するには、酸素は必要不可欠なものです。ですから、一般成人はもちろん、妊婦さんは胎児を成長させる重要な体ですから、健康状態を保つためにも鉄欠乏性貧血には十分注意しましょう。