娘がB型肝炎に母子感染した!
私がB型慢性肝炎と診断されているため、母子感染予防のワクチン接種を受けましたが、4女がB型肝炎に感染しました。上の3人はB型肝炎に感染しなかったのに、ショックです。納得できません。(京都・32歳母)
◆強いウイルス 防げないことも
B型肝炎ウイルスの母子感染は、出産の際の産道通過などにより、母親の血液が新生児に触れることで起こります。新生児がB型肝炎に感染すると、慢性の感染につながったり、重症の肝炎を引き起こすこともあります。
旧厚生省は1986年から、母子感染防止事業を始めました。B型肝炎に感染している母親から生まれるすべての子どもを対象に、生後すぐ、B型肝炎ウイルスを抑えるヒト免疫グロブリンとB型肝炎ワクチンの接種を行うことが義務づけられています。
B型肝炎ウイルスには、感染力の強いタイプと弱いタイプがあります。感染力が弱いタイプは、この予防法でほぼ100%、感染を防ぐことができます。
一方、感染力が強いタイプでは、予防対策によって約95%は感染を防げますが、約5%は残念ながら感染します。その理由は、生まれる前に母親のおなかの中で母子感染が起こることがある、B型肝炎ワクチンによる十分な抗体が得られない、十分な抗体が得られてもB型肝炎ウイルスに変異が生じる、などです。
感染力が強いタイプでは、予防をしなければ大半に母子感染がみられ、このうち約90%は慢性化します。一部は、将来的に肝硬変や肝がんを発症する危険があります。
したがって、同じ予防対策を行っても姉妹の1人だけがB型肝炎に感染することはあります。B型肝炎に感染した子どもは、日常生活に何ら制限はありませんが、将来的に肝硬変や肝がんに進む危険性を判断する必要があるので、子どもの肝臓病に詳しい小児科医の受診をおすすめします。
≪国際医療福祉大熱海病院小児科教授≫
関連エントリー
- 薬害C型肝炎について
- C型肝炎の検査について1
- C型肝炎とは
- C型肝炎の治療について
- インターフェロンについて
- インターフェロン以外の治療方法について
- インターフェロンの治療が受けられないのは
- C型肝炎と診断されても
- 薬害C型肝炎の訴訟問題について
- 薬害C型肝炎の被害対象について
- C型肝炎ウイルス検査を受けましょう
- 出産とC型肝炎の関係について
- 福田衣里子さんについて
- キャリアについて
- C型肝炎の感染経路について
- 茅ヶ崎市立病院で院内感染
- 自己注射について
- C型肝炎の食事療法について
- 献血と輸血について
- C型肝炎の検査について2
- 薬害C型肝炎訴訟の提訴について
- 病院に行ったら
- インターフェロン治療の助成について
- C型肝炎とお酒の関係について
- 薬害C型肝炎訴訟の道のり
- これから検査や治療を受ける人は
- 肝臓手帳について
- 支援者の会について
- C型肝炎治療には、周りの協力が必要である
- 全てのC型肝炎患者のために
- 夫のB型肝炎 産まれてくる子にも感染するのか?
- 娘がB型肝炎に母子感染した!
- タミフルの副作用で劇症肝炎!厚労省が注意喚起
- C型肝炎とインターフェロン治療の有効性について
- B型肝炎の薬物治療
- C型慢性肝炎と診断。治療法は?
- C型肝炎の併用療法と健康保険の適用期間の問題
- 新治療法で消えたC型肝炎ウイルス!
- C型肝炎治療中=2万人以上が新治療法に挑戦
- 難治性C型肝炎に新治療法が登場した!
