夫のB型肝炎 産まれてくる子にも感染するのか?
〜質問〜
最近、義母がB型肝炎に感染していることを知りました。夫も母子感染で感染しているようです。いずれは子供が欲しいと思っていますが、私も子供もB型肝炎に感染してしまうのでしょうか。(29歳女性)
〜質問に対する答え〜
B型肝炎ウイルス(HBV)に感染すると、急性肝炎や慢性肝炎を発症することがあります。急性肝炎では発熱や黄だんがみられ、慢性肝炎になると、将来、肝硬変や肝がんにつながる恐れがあります。このような経過の違いは、B型肝炎感染時の年齢、ウイルス量などで決まります。
国内で感染経路として問題になるのは、性行為、母子間、家族内感染です。夫婦間では、ご主人のウイルス量と結婚してからの年数により、B型肝炎感染の可能性が異なります。ご主人のウイルス量が多ければ、結婚から5年以内にB型肝炎に感染しますが、多くは自然に治り、ウイルスに対する免疫がつきます。ただし、中には急性肝炎を起こすこともあります。
まず、ご自身が血液検査を受け、B型肝炎の感染の有無を調べてください。感染の形跡がなければ、B型肝炎ワクチンの接種で感染を予防できます。また、既に感染して免疫があると分かったら、ワクチン接種の必要はありません。
赤ちゃんへの母子感染は生まれてすぐにB型肝炎ワクチンを接種することで防ぐことが可能です。このほか、唾液(だえき)や血液を介して起こる父子感染でも、生後1歳ころまでに感染すると、慢性化する恐れがあります。これも、赤ちゃんにB型肝炎ワクチンを接種することで予防できます。外国では、赤ちゃん全員にこのB型肝炎ワクチンを接種している国もあり、安全性は確認されています。心配せずに、子供さんを産んでください。
≪横浜市東部病院こどもセンター部長≫
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