避妊法の卵管結紮(けっさつ)とは?
〜質問〜
帝王切開の場合、子どもは3人が限度ということで、その後の妊娠を防ぐために、卵管結紮(けっさつ)という方法があると聞きました。手術法や費用などを教えてください。(埼玉・35歳女性)
〜質問に対する答え〜
帝王切開では、手術で子宮に傷ができます。次の妊娠が起こると、普段は分厚い子宮の筋肉が引き伸ばされるので、傷のついた風船を膨らませると破裂するのと同じように、子宮が裂けてしまうことがあります。
これを子宮破裂といい、大出血を起こしてお母さんが命を落とす危険があります。それを避けるために、帝王切開で分娩(ぶんべん)できるお子さんは、3人くらいまでが限度とされています。帝王切開を繰り返すと、流産や中絶の処置も、より危険になりますので、妊娠そのものを避けていただきたいのです。
卵管結紮は、子宮につながるトンネルのような卵管を縛り、卵子が子宮にたどり着けなくする避妊法です。排卵も月経も普通に来ますので、女性ホルモンの状態への影響もなく、健康面での心配はありません。
卵管結紮にはいくつかの手術法があり、卵管を縛ったり、途中で切ってその端を縫ったりします。ほぼ確実な避妊法ですが、きちんと手術しても、縛った卵管を卵子が通ってしまうことがあるため、1%程度で妊娠が起こることはあります。
卵管結紮は通常、帝王切開の時に行われ、入院費などに、保険がきかない卵管結紮の実費数万円が上乗せされます。帝王切開に比べれば数分程度の小さな処置ですから、入院日数が増えることもありません。
卵管を縛ることには抵抗があるかもしれませんが、元気なお母さんでいるために必要な処置と考えてみてください。
≪産婦人科医長≫
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