子宮筋腫にメスを入れない「第4の治療法UAE」!
子宮筋腫(きんしゅ)への対処法は従来、「様子を見る経過観察」「薬物療法」「手術」の三つがあった。これに加え、メスを入れない新たな子宮筋腫の治療が登場した。
埼玉県新座市のB子さん(49)は、十数年前から徐々に月経時の出血量が増えた。貧血のため、だるく、階段を上るだけで息切れする。障害者の外出を介助する仕事にも、支障が出た。
原因は子宮筋腫。子宮の内側に向かって大きくなる粘膜下筋腫だった。一部の粘膜下筋腫は、膣(ちつ)から入れる内視鏡(子宮鏡)で切除できる。だがB子さんの場合、子宮筋腫の数が多いことなどから実施できなかった。
昨夏、子宮筋腫の医師から、開腹による子宮摘出手術を勧められた。入院や静養に計4〜6週間かかるという。仕事を考えると、治療は短期間にしたい。
既に子どもは2人いたが、子宮を切除して腹部に大きな傷もできる治療は避けたかった。子宮筋腫の治療法をいろいろと調べ、「子宮動脈塞栓(そくせん)術(UAE)」という方法を知った。
子宮動脈塞栓術(UAE)は、太ももの付け根の血管から細い管を入れ、子宮筋腫に栄養を送る子宮動脈に、ゼラチンなどの物質を送り込む。血管を詰まらせることで、栄養補給を断たれた子宮筋腫の細胞は徐々に死んでいく。局所麻酔で行い、数日の入院で済む。腹部に傷が残ることもない。ほぼすべての子宮筋腫に実施でき、9割ほどに効果があるという。
子宮筋腫を持つB子さんは昨年11月、山王病院(東京・赤坂)で、この子宮動脈塞栓術(UAE)を受けた。治療時間はわずか数十分。血流を止めたことによる痛みや吐き気に苦しんだが、3泊4日の入院で済んだ。
今年2月の検査では、子宮筋腫の大きさは平均47%縮小、月経が軽くなり、貧血も改善された。「生活は格段に快適になった」と話す。
子宮動脈塞栓術(UAE)は、手術より体への負担が少ない。ただ、閉経や受精卵の着床障害を起こす恐れもある。
山近記念総合病院の副院長は「子宮筋腫になり、子宮動脈塞栓術(UAE)で治療した後の出産報告もあるが、妊娠・出産希望する子宮筋腫患者は、原則として対象外」と説明する。
この子宮動脈塞栓術(UAE)治療は始まって10年ほどで、長期的な影響はよく分からない。子宮筋腫になったB子さんは、子宮動脈塞栓術(UAE)の体験者や医師らによるインターネットのメーリングリスト「エンボフォーラム」(http://www3.ocn.ne.jp/~embo/)で、「効果が必ずあるわけではない」「治療後に子宮感染に苦しんだ」などのケースも知った上で、子宮動脈塞栓術(UAE)治療に臨んだ。副作用や限界も理解して選択したい。
◇メスを入れない子宮筋腫の治療法
子宮動脈塞栓術(UAE)のほか、超音波で患部を焼く集束超音波療法(FUS)がある。いずれも保険はきかず、子宮動脈塞栓術(UAE)は数十万円かかる。子宮動脈塞栓術(UAE)は270以上の施設で、集束超音波療法(FUS)は7施設で行われている。
今、何位でしょう?

