糖尿病の食事・デジカメ利用した食事療法!
糖尿病で医療機関にかかると、毎日、食事の記録をつけるように言われることがある。面倒で、書き忘れることもあり、後で記入しようと思っても、記憶はあいまいだ。
そこで代わりに、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話で食事を撮影して、糖尿病患者に食事指導をするという方法が広がっている。
川崎市の主婦C子さん(60)は今月、3日分の食事の写真を撮影して診療所に持っていった。25年ほど前に糖尿病と診断され、5年半前には腎機能も悪化した。ふだんから食前に血糖値を測って食事の量を決めるなど、食事管理は自分なりにしっかりやってきたつもりだ。
しかし、家族4人分を大皿に盛りつけ、取り分けるため、食べる量が多くなってしまうこともあるという。「写真を撮るために1人分を盛りつけるので、量や栄養のバランスを改めて考えるきっかけになりました」と話す。
デジタルカメラは、手軽で画像データを何日分も保存できる。何をどのくらい食べたかも把握できるので、糖尿病患者と医師双方にとって利点が多い。
高村内科クリニックは、5年以上前からデジタルカメラを使って糖尿病患者に食事指導をしている。院長は、「写真を見ながら指導した方が糖尿病の患者さんの頭の中に残り、実用的な話ができます」と説明する。
「白菜をおいしく食べるにはどうすれば」。一人暮らしの糖尿病男性患者(60)に質問された管理栄養士は、「豚と白菜の蒸し煮」と「白菜のクリーム煮」の作り方を教えた。
栄養管理士は「野菜をおいしく食べる工夫が大切です。野菜いためなら、いろいろな風味の調味料を利用するのもお勧め」と話す。
最近は、カメラ付き携帯電話を使った糖尿病の食事指導のサービスもあり、関西医科大健康科学センターでは、食事を携帯電話で撮影して指定のアドレスに送ると、カロリーや栄養内容などをメールで知らせてくれる。
冒頭の糖尿病患者C子さんが通院する病院には管理栄養士がいないため、栄養分析の外注システムを利用している。撮影した写真を開業医向け「食事指導支援システム」を運営する業者に送ると、管理栄養士がカロリーや栄養素を分析し、指導書をまとめる。
デジタル画像の技術が糖尿病の食事指導に新しい工夫を生み出した。糖尿病患者としては、自分の食習慣を客観的に見つめるきっかけにしたいところだ。
<デジタルカメラを使った食事指導の利点>
・食事記録を紙に書くなどの手間を省ける
・食べたものの画像を見ながら栄養指導を受けられるため、視覚に残る
・デジタルカメラの撮影時間から、食べた時間が分かる
・何日分も保存できる
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