糖尿病の食事・食事療法はできることから始められる!
警備会社に勤める東京都のBさん(37)は身長173センチ、体重105キロの肥満体形。2001年に糖尿病と診断され、食生活の改善などを指導されてきたが、改まらない。結局、受診しづらくなって、糖尿病の治療中断を3回繰り返した。
仕事の時間が不規則なのが問題だった。百貨店の警備を担当し、昼間の勤務もあれば、深夜もある。食事の時間が定まらず、1日5回になったり、2回になったりする。売り場から残った総菜が届くので、それにも手が伸びる。
東京都多摩市にある日本医科大付属多摩永山病院の糖尿病看護認定看護師は、糖尿病のBさんの食事療法は、食事を1日3回に決めることから、と考えた。
独身でコンビニエンスストアをよく利用すると聞き、利用の仕方をアドバイスした。「商品にはカロリーの表示があるので、1回500キロ・カロリーを目安にして、一食分と決めて買って下さい」
おにぎりは、だいたい1個200キロ・カロリー程度が多い。糖分の多い菓子パンではなく、サンドイッチを勧め、サラダも習慣にするよう指導した。
「食べる量を減らせ」と言われるよりも、逆に「1日3食、きちんと食べる」ことを勧めた方が糖尿病患者には受け入れやすい場合がある。上手にコンビニエンスストアを利用するよう指導を受けて約1年、血糖値は改善してきた。
医師に「減量」を言われても、栄養士から糖分や脂肪を減らすよう指導を受けても、糖尿病患者の食習慣は容易には改まらない。画一的な食事療法の指導ではなく、その人に合ったアドバイスが重要だという認識が医療現場で高まっている。
7年前に糖尿病の診断を受けた川崎市の会社員Cさん(54)は、営業職という仕事柄、接待することが多く、外食が続く生活だ。「これではいけない」と思い、昨年12月、市立川崎病院に2度目の教育入院をした。糖尿病になったCさんは、3食ともほぼ毎日外食で、1日に3000キロ・カロリー近く取っていた。
「相手の印象に残る食事をしようと思うとつい……」。夕食に中華やフランス料理の豪華な食事を選んだ。糖尿病で入院中に、管理栄養士から「和食を取り入れ、うまく残して食べるように」とアドバイスを受けた。
退院後は早速、和食中心に切り替えた。「和風サラダや豆腐料理のおいしさが分かるようになりました」と糖尿病のCさん。接待のレパートリーが広がりそうだ。
糖尿病の食事療法は、できることから始めたい。
<コンビニで食べ物を買う時の留意点>
・おにぎりは1個か2個にする
・パンは、菓子パンは控え、野菜サンドなどにする
・マーボー丼や天丼など高カロリーの弁当は避ける
・魚肉ソーセージなど、塩分の多い加工食品は控える
・サラダなどの野菜を加える
・カロリー表示を参考にする
≪糖尿病看護認定看護師≫
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