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糖尿病の食事=宅配治療食で“自宅入院”

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アメリカ航空会社の日本地区支配人として現役で働く横浜市のCさん(72)は6年前、糖尿病と診断された。朝食はほとんど食べず、昼は職場近くでカツ丼や中華料理、夜遅くに帰宅すると、スパゲティやカレーライスなどを2人前は食べる生活だった。
糖尿病と診断された後も仕事が忙しく生活が不規則なため、変わらぬ食生活を送っていた。身長は169センチ、体重は88キロ。血糖値の平均を示すヘモグロビンA1cは7・8%(標準4・3〜5・8%)で高いままだった。

赤坂見附前田病院の肥満・糖尿病外来医長から減量のため、糖尿病治療食の宅配サービスなどを利用するよう勧められ、2年半前に取り入れた。
近年、一人暮らし世帯が増えていることから、食品メーカーなどによる様々な食品の宅配サービスが盛んになっている。

メニューには、糖尿病治療食もあり、カロリーや糖質、脂質、たんぱく質などの栄養素が計算されている。内容も主食と副菜をセットにしたものから、食材を配達するものまで種類も豊富で、1食1000円程度が中心だ。
医長は「栄養のバランスを考えながら、きちんとカロリー計算するのは慣れないと難しい。自宅での食事管理に、治療食の宅配やレトルト食品は役に立ちます」と言う。

糖尿病患者のCさんは、夕食用に毎日決まった時間に自宅に配達される宅配サービスを選んだ。白米のほか、おかずは白身魚と野菜の煮物などが多く、カットフルーツがついて1食約600キロ・カロリーだ
朝食はバナナとヨーグルト、昼食は職場近くで魚定食にし、ご飯は茶わんの3分の1程度に減らした。その結果、少しずつ体重が減り始め、今では13キロ減って75キロになった。ヘモグロビンA1cも基準値内の5・1%に改善した。

糖尿病患者のCさんは「最初は物足りなさを感じましたが、今は慣れました。食べ物を見て『食べても大丈夫か』と考える習慣が付きました」と言う。
糖尿病では、生活習慣を改めるために教育入院が行われるが、医長は糖尿病治療食を使った食事療法を「自宅入院」と呼び、糖尿病患者に勧めている

以前はメニューが少なかった治療食も、最近は種類が増えた。業者を切り替えれば、また、違う味が楽しめる。
医長は、「旬の野菜を使ったものが多いので、季節の変わり目に1〜2週間程度利用すると、レシピの参考にもなります」とアドバイスする。

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