外耳炎 かゆくてかいてしまう
〜質問〜
2年近く前から、外耳炎で耳がジュクジュクして汁が出ます。耳鼻科に定期的に通っていますが、かゆみが治まらず、手や綿棒でかいてしまいます。どうしたら外耳炎は治るのでしょうか。(40歳代女性)
〜質問に対する答え〜
外耳炎とは、外耳道(いわゆる耳の穴)に炎症が生じた状態です。その炎症が慢性化してしまうのは、外耳道の皮膚を形成する細胞の入れ替え周期が乱れていることが考えられます。
皮膚の深い場所で分裂した細胞は、表面に移動しながら成熟した細胞に分裂し、最後は表層から脱落して耳あかになります。
ところが、耳のかきすぎによる物理的な刺激や、感染などでその周期が乱れると、未熟な細胞が皮膚表面に顔を出し、ジュクジュクした液がにじみ出して、細菌やカビの格好の繁殖地となってしまうのです。
さて外耳炎の治療法ですが、何より耳内を清潔に保ち、感染を防ぐことが大切です。
しかしながら、顔や手と違って、外耳道の皮膚は容易に自分の目で見てその状態を確かめることができないので、ついついほじり過ぎ、傷つけてしまいがちなものです。
そのうえ、外耳道は細く曲がりくねったへこみのような形状ですから、皮膚表面からはがれ落ちた細胞やにじみ出した液が奥にたまりやすく、清潔に保つことがとても難しいのです。
可能ならば、外耳炎を写真やモニターで見せてもらえる耳鼻科を選んでください。ご自身で状態を確認すると、かくことをやめられるかもしれません。そして、繰り返し入念に清掃してもらうのがよいでしょう。
ただし、一度乱れた細胞の入れ替え周期が正常化するには、時間がかかることは覚悟しなければなりません。
≪神尾記念病院検査医長≫
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