新治療法で消えたC型肝炎ウイルス!
私がペグ・インターフェロンとリバビリンの併用療法という新治療法によるC型肝炎の治療を始めてから、半年近くが経過した。現時点で血液中からはC型肝炎ウイルスが検知されなくなった。
横浜市内の大学病院でC型肝炎の治療を始めたのは2005年8月末。20日間近く入院した後、通院治療に切り変え、毎週1回のペースでペグ・インターフェロンの皮下注射を打っている。リバビリンという抗ウイルス剤のカプセルも毎日朝夕に口から飲んでいる。
C型肝炎の感染者は全国で150〜200万人に上ると言われている。このC型肝炎のウイルスは29種類に分類できるが、日本人のC型肝炎ウイルス保有者のうちの約半数の人は、治りにくい種類のウイルスに冒されて、しかもウイルスの量が多い難治性のC型肝炎の高ウィルス量タイプだ。
この難治性のC型肝炎の高ウィルス量タイプの患者の治療には、ペグ・インターフェロンとリバビリンの併用療法が最も効果を上げている。ペグ・インターフェロンは、体内に長時間とどまるよう従来のインターフェロンを加工したもので、患者の体重によって使用量が決定する。
ところが私の場合、C型肝炎が進んで肝臓の状態が悪化したせいなのか、それとも生まれつきの体質のためなのか、血液中の血小板の数量が健康な人より極めて少なかった。
ペグ・インターフェロンとリバビリンの併用療法には、血小板や白血球の数を減少させてしまう副作用があることがすで報告されている。血小板の減少で出血した血液が固まりにくくなる。こうなると例えば、C型肝炎の治療中に脳出血などを起こすと、生命にかかわる事態を招く恐れもある。そのため、ペグ・インターフェロンとリバビリンの併用療法の治療手順には、これらの検査数値が一定基準を下まわれば治療を中止するよう注記されているようだ。
私の場合、もともと血小板が少ないので、通常の量をそのまま投与すれば、たちまち治療中止に追い込まれる可能性が大きい。私の担当医は「少量ずつでもペグ・インターフェロンとリバビリン併用療法を1年間継続すれば、C型肝炎から肝硬変、肝がんへの移行を遅らせることができる。それで良しとしましょう」と話してくれた。そこで、ペグ・インターフェロンは体重別で決定する量の半分だけの皮下注射に、リバビリンも最低量の内服に、それぞれ抑えながらの投与になった。
毎月1度ずつ行うウイルス検査で、C型肝炎ウイルスが消えていることがわかったのは、ペグ・インターフェロンとリバビリン併用療法を始めて3か月ほどたった2005年末だ。それは14回目のペグ・インターフェロンの皮下注射を受けた後だった。担当医は「血液中からC型肝炎ウィルスが検出されないだけで、まだ肝臓内部で生き残っているかもしれない。治療中に再びC型肝炎ウイルスが増殖することもある」と慎重に分析したが、まさか半分の量で効果が出るとは予想外だったようだ。
ペグ・インターフェロンの皮下注射は全部で48回で、今年7月末までかかる見込みである。その半年後にC型肝炎ウイルスが検出されなければ完治とみなされる。もちろん半分の量で治るかどうか、その保障はどこにもない。
ペグ・インターフェロンとリバビリン併用療法は2004年12月、比較的治りやすいタイプのC型肝炎ウイルスに感染している患者も治療対象者となった。このタイプの患者への投与回数は全部で24回で、たとえ頭痛や発熱、体がだるいなどの副作用が出ても、苦しむのは短期間ですむ。今までのインターフェロン治療だけでは治らなかったC型肝炎患者も、ペグ・インターフェロンとリバビリン併用療法を受ければ、完治の可能性が高くなるだろう。
この新治療法の第一人者である虎の門病院副院長は、東京都内で開かれたセミナーにおいて「治りやすいタイプのC型肝炎ウィルスはこのペグ・インターフェロンとリバビリン併用療法でほぼ制圧できると考えてよい。やはり問題なのは、治りにくいタイプのC型肝炎ウイルスで量の多い患者。併用療法でも4割は治らず、現状では次の薬を待つしかない」と説明しているという。
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