糖尿病の問診票分析で興味深い成果が得られた!
糖尿病などに代表される生活習慣病の対応は、これからやって来る超高齢化社会において重要な課題であり、日本では「健康21(2000年〜2010年)」「健康フロンティア戦略(2005年〜2014年)として取り組みが行われている。
さらに、2005年2月「糖尿病対策推進会議」が、日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会の3者で設立され、糖尿病の発病予防、進行予防、合併症予防に取り組むこととなった。
愛知県においても糖尿病推進会議の設立のため、2005年7月から協議を開始し、2006年1月、愛知県医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会、及び愛知県健康福祉部の4者により、「糖尿病対策愛知県医師会推進会議」が設置された。
この「糖尿病対策愛知県医師会推進会議」では、2006年度の事業計画について、糖尿病対策における開業医たちのレベルアップの重要性と必要性、医師会と行政との連携を意味するタイアップの必要性が確認された。その第一段階として「糖尿病対策推進会議」が一般市民の糖尿病検診受診者を増加させるために作成したリーフレット「糖尿病を見逃していませんか」の有効性の検討を実施することが決定された。
このリーフレット「糖尿病を見逃していませんか」の問診票は「血糖値が高いと言われたことがある」「肥満気味である」など10項目の質問に答える一問一答形式になっている。問診結果と検診における検査結果との関連性についても検討を加えた。2006年度に愛知県のうち岡崎市、半田市などの医師会検診センター8か所の協力を得て実施されたのだ。
配布された調査用紙のうち、3708枚が回収された。この中で「糖尿病の治療をしていない」と答えた3301人(男性1886人、女性1415人)の分析結果は次のようである。
糖尿病の治療をしていないと答えたにもかかわらず男性の12.4%、女性9.6%が「糖尿病、またはその可能性がある」の基準を満たしており、さらに空腹時血糖が313mg/dI、HbA1c14.1%と極めて重度の糖尿病の人がいたのだ。
問診項目では「血糖値が高い」「肥満」「高血圧と言われたことがある」「親、兄弟に糖尿病がいる」などに「ハイ」と答えた人に「糖尿病とその予備軍」と判定された割合が高かった。
また、問診項目で「ハイ」が多い人ほど「糖尿病とその予備軍」の比率が高いという大変興味深い結果が得られ、統計学的解析をした大沢功・愛知学院大教授が学会誌などで公表する予定だそうだ。
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