糖尿病の治療が適切かどうかの判断基準とは?
糖尿病の検査方法は、糖尿病診断のため、糖尿病の治療が適切かどうか(血糖コントロールの状態)、合併症が有るか無いかどうか、合併症があればどの程度進行しているかどうかを調べる。
それではまず、糖尿病診断のための検査を紹介しよう。
(1)問診と身体所見
2型糖尿病では、自覚症状が少ないことが多いが、口渇、多飲、体重減少、網膜症(物が見えにくい)、腎症(足が腫れる)、神経障害(手足がしびれる、排尿障害)など、糖尿病による合併症に由来する症状の有るかどうか、もし有るのなら何年前から合併症を発症しているのかどうかを詳しく質問する。
さらに、肥満の有無や過去の最大体重を質問する。糖尿病は生活習慣病の代表例であり、その人の普段の食生活、運動量などの日常生活の状態も調べる。
糖尿病は、1型、2型両者とも遺伝因子の影響がかなり大きいので、親や兄弟に糖尿病患者がいるかどうかも詳わしく調べる必要がある。
身体所見では、肥満しているか、または痩せたか(肥満している人が糖尿病状態が悪化して痩せる)、耳下腺腫(両耳の下側のほほが膨らむ)、歯周病、アキレス腱反射低下などが挙げられる。
肥満の判断基準は、BMI体重〈体重(kg)/身長(m)の2乗〉が25以上かどうか。また、最近のメタボリックシンドロームの診断基準では、腹部内臓型肥満の判定方法として、腹囲が男性の場合85センチ以上、女性の場合90センチ以上となっている。
(2)検尿
検尿の場合、糖、たんぱく、ケトン体を詳しくチェックする。この結果、糖・ケトン体両者が強度陽性の場合には、インスリン欠乏が極度に達したケトアシドーシス、つまり糖尿病昏睡(こんすい)に至る一歩手前(ほとんどが1型糖尿病に該当する)の患者として、まず輸液を行い、早急にインスリン治療を開始する必要がある。
一方、尿糖などが尿から出現しているが、血糖値が正常である場合を「腎性糖尿」というが、治療はまだ行わなくても大丈夫である。
(3)血糖(mg/dl)
空腹時の血糖値が126以上、随時(食後)血糖値200以上の場合は「糖尿病型」である。
ヘモグロビンA1c6.5%以上、または糖尿病の典型的症状(口渇など)、糖尿病網膜症が同時に認められれば糖尿病と診断する。
糖尿病の最も鋭敏な診断方法は、経口糖負荷試験であり、この試験の場合、2時間値が200以上であることを確認する。
(4)血中インスリン
糖尿病の診断に、血中インスリンの測定は必ずしも必要ではないが、経口糖負荷試験のとき、血中インスリンの測定を行えば、インスリン分泌状態を判断することもできる。
(5)ヘモグロビンA1c
血糖値の中長期指標(1〜2か月の平均値)については後ほど詳しく紹介する。
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