難治性C型肝炎に新治療法が登場した!
治療薬のインターフェロンが効きにくかった難治性のC型肝炎に、新しい治療法がようやく承認され、今月、保険も適用され使えるようになったようだ。新型のインターフェロン(ペグインターフェロン)と、リバビリンという抗ウイルス薬を同時に使用する方法で、難治性のC型肝炎患者でも、ほぼ半数でウイルスが消失する効果が確認されたようだ。この難治性のC型肝炎患者は日本人に多いだけに、朗報と言えそうだ。
C型肝炎はウイルス感染によって起こり、病気が進むと肝硬変、さらに肝臓がんになる原因になる。国内には、約150万人前後のC型肝炎患者が存在するとみられている。
インターフェロンは、C型肝炎ウイルスを退治する効果がある唯一の特効薬だ。インターフェロンは、もともとは体に侵入した病原体を抑えるために体内で作られる物質で、人工的に合成したインターフェロンを大量に注射することにより、C型肝炎ウイルスを排除する。
ただ、C型肝炎ウイルスにはいろいろなタイプがあることはご存知だろうか。日本人のC型肝炎患者の場合、70%が「1b型」で、さらにそのうちの80%がウイルス量が多い「1b型で高ウイルス量」タイプだ。この全体の過半数を占める「1b型で高ウイルス量」タイプは、従来のインターフェロン単独療法では数%にしか効果がなく、治療が難しかった。
2001年には、抗ウイルス薬のリバビリンとインターフェロンを併用する療法、さらに昨年には新型インターフェロンであるペグインターフェロンが誕生し、少しずつだが治療成績が向上し始めたという。
このうちリバビリンは、海外では別のウイルス性疾患に20年以上前から使用されていた薬だが、リバビリンとインターフェロンとを同時に使用すると、C型肝炎ウイルスを排除する効果が上昇することが近年わかった治療薬だ。
一方、ペグインターフェロンは、ポリエチレングリコールという物質をインターフェロンに結合させ、C型肝炎患者の体内に長時間とどまり薬の効果が長続きするよう改良された新治療薬である。従来のインターフェロン治療は、原則として最初の4週間は毎日、その後も週3回、注射する必要があるのに対し、ペグインターフェロンは週1回の注射で足り、通院回数が少なくて済むのでC型肝炎患者の負担が軽い。
このペグインターフェロンとリバビリンの併用が、今回認められた新治療法だ。すでに約70か国で認可されており、日本でも2004年2月に承認申請され、スピード承認されたという。
虎の門病院(東京・港区)副院長は「世界の標準治療になっている方法が、ようやく使えるようになった。難治性のC型肝炎が多い日本の患者にとって、恩恵は大きい」と話す。
治療は、ペグインターフェロンを週1回、通院して注射し、カプセル薬のリバビリンを1日2回口から飲む。これを1年間継続する。国内での臨床試験結果によると、「1b型で高ウイルス量」のC型肝炎患者の48%でウイルスが消え、従来の治療法に比べ格段に高い効果が発揮されたという。中でも、以前にインターフェロン治療を受けたものの再びC型肝炎が悪化した人では、63%に効果があったという。
C型肝炎に対するインターフェロン治療は、うつ症状や血小板減少といった副作用がとても大きい。ペグインターフェロンとリバビリンとの併用では、貧血など副作用が増える。高齢者では副作用があらわれやすく、虎の門病院(東京・港区)副院長は「70歳程度までのC型肝炎患者がこの治療法の対象になる。糖尿病や心臓病などの持病がある場合は特に注意が必要だ」と話す。
1年間ペグインターフェロンとリバビリンとの併用治療を続けた場合の薬剤費の総額は、平均約250万円で、保険で患者負担はその3割になる。従来のインターフェロン治療は約2000の病院で行われており、ペグインターフェロンとリバビリンとの併用治療もそれらの施設で受けることができるらしい。
≪C型肝炎の治療について≫
ウイルス撃退が最大の目的だが、インターフェロンでもウイルスを駆除できない場合や、患者の副作用で治療を中止せざるを得ない場合、やむを得ず肝臓の炎症を抑え、進行を遅らせる目的で対症療法が行われる。治療薬には、点滴注射の「強力ネオミノファーゲンC」、内服薬の「ウルソデオキシコール酸」などがある。
他に、血液を抜く「瀉血(しゃけつ)療法」がある。肝臓内の鉄分は、細胞を傷つける活性酸素を発生させ、肝細胞を痛める。献血の要領で血液を抜き、軽い貧血状態にすると、肝臓内の鉄分が激減し、肝機能の悪化を防げる。
今、何位でしょう?
関連エントリー
- 薬害C型肝炎について
- C型肝炎の検査について1
- C型肝炎とは
- C型肝炎の治療について
- インターフェロンについて
- インターフェロン以外の治療方法について
- インターフェロンの治療が受けられないのは
- C型肝炎と診断されても
- 薬害C型肝炎の訴訟問題について
- 薬害C型肝炎の被害対象について
- C型肝炎ウイルス検査を受けましょう
- 出産とC型肝炎の関係について
- 福田衣里子さんについて
- キャリアについて
- C型肝炎の感染経路について
- 茅ヶ崎市立病院で院内感染
- 自己注射について
- C型肝炎の食事療法について
- 献血と輸血について
- C型肝炎の検査について2
- 薬害C型肝炎訴訟の提訴について
- 病院に行ったら
- インターフェロン治療の助成について
- C型肝炎とお酒の関係について
- 薬害C型肝炎訴訟の道のり
- これから検査や治療を受ける人は
- 肝臓手帳について
- 支援者の会について
- C型肝炎治療には、周りの協力が必要である
- 全てのC型肝炎患者のために
- 夫のB型肝炎 産まれてくる子にも感染するのか?
- 娘がB型肝炎に母子感染した!
- タミフルの副作用で劇症肝炎!厚労省が注意喚起
- C型肝炎とインターフェロン治療の有効性について
- B型肝炎の薬物治療
- C型慢性肝炎と診断。治療法は?
- C型肝炎の併用療法と健康保険の適用期間の問題
- 新治療法で消えたC型肝炎ウイルス!
- C型肝炎治療中=2万人以上が新治療法に挑戦
- 難治性C型肝炎に新治療法が登場した!
